
ペーパードライバーがやりがちな右折時のNG行動と巻き込み事故のリスク|ハートフルドライビング監修
ハートフルドライビングの現場では、ペーパードライバーの多くが右折時に「無意識に危険な操作」をしてしまっている場面に数多く直面します。
運転技術が未熟というよりも、「見るべき場所を知らない」「タイミングを知らない」「止まる判断ができない」ことが要因となり、巻き込み事故のリスクが高まっているのです。
左ミラーを見ない/目視しない
ペーパードライバーに多い右左折のミスは、「左ミラーを見ていない」あるいは「見たけれど目視していない」ことです。
特に都市部では、ミラーに映らない範囲(死角)から自転車や歩行者が接近している場面が多く、ミラーだけでは巻き込みを防げない状況が頻発します。
講習中、インストラクターが「左後方を見てください」と声をかけたとき、ミラーを見ただけで済ませる人が約7割というデータもあります。
ミラーを見たうえで、必ず首を振って目視確認する。
この動作が、巻き込み事故を防ぐために最も基本的かつ重要なステップです。
徐行せずに曲がる
もうひとつのNG行動が、交差点で減速はしても、しっかり徐行せずにそのまま曲がってしまうパターンです。
「後ろの車に迷惑をかけたくない」「一度で曲がりたい」などの心理が働き、十分に減速・停止せずにハンドルを切ることが事故につながります。
インストラクターとしての現場体験でも、「スピードを保ったまま左折しようとする方ほど、後輪が歩道や自転車に寄りすぎて危険な軌道を描く」傾向があります。
左折時は“止まることが前提”でいいのです。徐行=“進みながら確認する”ではなく、確認後に進むのが正しい順序です。
巻き込み確認の「順番」を知らない
巻き込み確認は「やっていない」のではなく、「やる順番が違う」ことで効果を失っているケースが非常に多いです。
講習でよくあるのは、左折直前にだけ急いで確認するパターン。
この場合、自転車がちょうど死角から現れるタイミングと重なってしまい、見落としが起きます。
理想の順番は以下の3ステップです
- ① 左ミラーで後方状況を把握
- ② 首を振って左後方を直接目視
- ③ 歩道・横断歩道・路肩の動きを確認してからハンドルを切る
この「視線の順番」「動作の順番」が習慣化されていないと、いざというときに事故を防ぐ判断ができません。
ペーパードライバーの方にとっては、この“順番”を身につけることが、運転再開における最大の安全資産となります。
【左折が怖いペーパードライバーへ】巻き込み事故を防ぐ“3ステップ確認法”を講習のプロが伝授
「ミラーを見ていたのに…」「左折した瞬間に自転車がいて焦った」
これは講習現場で頻繁に耳にする、受講者の言葉です。
東京都内では、狭い道と歩道の間をすり抜けるように走る自転車、交差点の陰から突然現れる歩行者など、“巻き込み事故のリスク”が日常的に潜んでいます。
そのリスクを回避するために、指導歴15年のプロ講師が現場で必ず伝えているのが、「巻き込み事故を防ぐ3ステップ確認法」です。
【Step1】左後方の巻き込みを“首振り”で目視
◆ケース:板橋区在住・40代女性/運転ブランク13年
講習中、右折直前に「左後ろにいないですね?」と確認を促すと、ミラーを一瞬見てすぐハンドルを切りました。
しかし実際は、死角から1台の電動自転車が接近しており、講師がブレーキをサポートして事なきを得ました。
このときの“確認のクセ”は、ミラー=確認完了と誤認していたこと。
ペーパードライバーに多いのは、「首を振って後方を直接見る」という習慣が完全に抜け落ちているケースです。
左後方の死角にいる相手を視認できるのは“首を振った目視”だけ。
特に交差点左側のガードレール、街路樹、建物などで、死角は想像以上に広がっていることを再認識する必要があります。
【Step2】左ミラーで自転車・歩行者の動きを確認
◆ケース:新宿区/30代男性/運転ブランク8年/左折時に急いでしまうタイプ
「後ろの車が来てるから早く曲がらないと…」という焦りから、交差点に入るときのミラー確認が流れ作業になり、歩道の直前まで歩いていた高齢者に気づけなかったケース。
左ミラーの確認は、“対象の有無”だけでなく、“動きの軌道”を追う意識が必要です。
たとえば、自転車が後方から並走している場合、それがこちらの左折軌道に巻き込まれるかどうかは「数秒後の動き」から予測する必要があります。
「いる/いない」ではなく、「どう動いているか」を見る。
その違いを理解した瞬間から、受講者の確認動作は格段に変化します。
【Step3】交差点侵入直前に再度一時確認(スピード調整)
◆ケース:杉並区/60代女性/2回目講習中の事例
左折前、十分な確認をしていたにもかかわらず、いざ交差点に侵入しようとしたタイミングで左後ろから原付バイクが追い抜いてきたケース。
このときは、交差点直前でもう一度“停止するつもりで減速”できたことで回避につながりました。
巻き込み事故は「見たから大丈夫」ではなく、「見たあと、止まれるかどうか」が分かれ目です。
交差点の手前で一度止まったとしても、進入直前に再確認するクセがあると、“最後の一瞬”のリスクにも対応できるのです。
講習では、あえて交差点直前で再確認の声がけを行い、意識的にスピード調整できるかを確認します。
このステップができるようになると、受講者自身も「事故にならない安心感」が一気に高まります。
この3ステップは、決して特別な技術ではありません。
むしろ、「止まって見る」「動きに気づく」「もう一度止まる」──このシンプルな繰り返しが、命を守る技術なのです。
講習では繰り返しの練習で無意識にできるようになるまで指導しています。
あなたも、ほんの3つの確認を覚えるだけで、“左折が怖い”が“左折に自信が持てる”に変わっていきます。
「ペーパードライバーを卒業したい」と思ったら
車は必要だけど運転が怖い、送迎や買い物で自信を持ちたい──そんな方に向けた実践型の講習です。大通りの合流や車線変更、住宅街の狭路や坂道、駐車、高速道路まで、日常に直結するシーンを講師の声かけと再現性のある指示で身につけます。
不安を一人で抱え込まず、短時間で「できた」を積み重ねるカリキュラム。初回から安全第一で進めるため、ブランクが長い方でも安心してスタートできます。
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【ペーパードライバー講習で克服】左側の距離感がつかめない…“巻き込み事故”を防ぐ感覚トレーニングとは

「左が近い?遠い?」──巻き込み防止に欠かせない“感覚トレーニング”とは
多くのペーパードライバーがぶつかる“見えない壁”のひとつが、「左側の感覚」です。特に右ハンドル車においては、左側が死角になりやすく、物理的な距離感や巻き込み確認が難しく感じられます。
ペーパードライバー講習を通して多くの方に共通しているのは、「左に寄せすぎて擦る」または「寄せられずに車線中央を走る癖がある」という傾向。これは単なる技術不足というより、“自分がどこに位置しているか”を把握できていないことが原因です。
特に巻き込み事故に繋がりやすいのは、右折の際に歩道や自転車レーンとの距離感を把握できないケース。目視やミラー確認だけでなく、身体に染みついた感覚のずれが危険を招くのです。
この問題は「慣れれば大丈夫」と言われがちですが、適切なトレーニングと視点の置き方を学ぶことで、実は比較的短期間で克服できます。たとえば、「左のタイヤがどこを通っているか」を駐車場のラインや縁石で意識して走ることで、自車感覚が掴めてきます。
実際の講習では、巻き込みが多い交差点を想定した右折練習や、左端への寄せ方・停車方法を段階的に指導。これは単に「ぶつけないようにする」だけでなく、自転車や歩行者の安全を守る運転にも直結します。
「怖くて左に寄せられない…」と悩む方こそ、感覚を“修正”する機会が必要です。巻き込み事故を未然に防ぐためには、まず自分の位置を知ることからスタートしましょう。
受講者の声:「巻き込みが怖かったけど、ちゃんと確認できるようになった」
体験談①:右折で自転車にヒヤッとした経験
初めての講習前、通勤中に右折したとき、すぐ左をすり抜けてきた自転車に気づかずヒヤリとした経験がありました。
自分の感覚だけを頼りに運転していたのが原因で、講習では「左ミラー+首振りの目視」で巻き込み確認を徹底するよう教えてもらい、
今では交差点ごとに「確認のクセ」が自然と出るようになりました。
体験談②:講習中に“巻き込み確認のクセ”がついた実例
インストラクターの方から「交差点に入る前に必ず左後方を首振り確認してみましょう」と言われ、最初は忘れがちだったのですが、3回目の講習では自分から自然にできるようになっていました。
歩行者や自転車を見逃す怖さが徐々に消えて、自信が持てました。
体験談③:初回90分で左が怖くなくなった40代女性の声
ブランク歴15年で、左側がまったく見えないのが不安でした。
巻き込み事故が怖くて交差点の左折が嫌いだったのですが、講習で「確認の順番」や「どの視点で見ればいいか」を丁寧に教えていただき、初回の90分でかなり安心感が持てるようになりました。
その後も2回追加受講し、今ではスーパーや保育園の送り迎えでも問題なく左折できています。
【ペーパードライバー必見】左折事故の多くは“巻き込み確認不足”|講師が語るリアルな現場と対策
小竿インストラクターが見たリアルな教習現場
ハートフルドライビングの小竿建インストラクターは、これまでに数千人のペーパードライバーをサポートしてきました。
その中で特に多かったのが、左折時の巻き込み事故への不安です。
「ちゃんと見ているつもりでも、自転車や歩行者に気づかない」「左に寄せるとぶつけそうで怖い」という声が圧倒的でした。
「巻き込み事故=一瞬の油断が生む」
小竿インストラクターはこう語ります。
「巻き込み事故はベテランでも起こします。
一瞬“左に意識が向かなかった”だけで、見逃しが起きる。
ペーパードライバーの方は、特に“左後方への注意”を身体で覚える必要があります」
実際、事故報告の多くは「ミラーでは見えていた」「たまたま気づけなかった」という“意識の曖昧さ”が原因になっています。
講師からのアドバイス:「左折は“止まって確認”が基本」
ペーパードライバー講習では「左折の前は必ず止まってから確認」という原則を徹底しています。
これは単に安全のためだけでなく、「確認のリズム」を習慣化するトレーニングでもあります。インストラクター小竿氏は、こう補足します。
「走行中に一瞬で判断するのではなく、止まって“左ミラー → 左後方首振り”を毎回意識的に繰り返す。
これが最も確実な巻き込み防止になります」
ハートフルドライビングの講習では、左折だけで1時間以上かけることもあります。
特に巻き込み事故のリスクが高い“住宅街”や“スクールゾーン”では、実地で繰り返し練習することで事故ゼロを目指しています。
「ペーパードライバーを卒業したい」と思ったら
車は必要だけど運転が怖い、送迎や買い物で自信を持ちたい──そんな方に向けた実践型の講習です。大通りの合流や車線変更、住宅街の狭路や坂道、駐車、高速道路まで、日常に直結するシーンを講師の声かけと再現性のある指示で身につけます。
不安を一人で抱え込まず、短時間で「できた」を積み重ねるカリキュラム。初回から安全第一で進めるため、ブランクが長い方でも安心してスタートできます。
ハートフルドライビングのペーパードライバー講習の詳細を見る
あなたは大丈夫?巻き込み事故リスクを減らすための確認チェックリスト
講師からのアドバイス:「左折は“止まって確認”が基本」>✅ ミラーを必ず確認している
右左折前に「ミラー」で巻き込みがないかをチェックしていますか?
ミラーは“視覚の死角”をカバーするために不可欠。
特に歩道・路側帯の自転車を見逃しやすいので要注意です。
講師からのアドバイス:「左折は“止まって確認”が基本」✅ 左後方に歩行者・自転車がいないか“首振り”で見ている
ミラーだけではカバーしきれない位置を“首振り確認”していますか?
特に小学生や電動自転車など、ミラーに映らない動きが危険です。
身体を使って後方を“見る習慣”をつけましょう。
講師からのアドバイス:「左折は“止まって確認”が基本」✅ 曲がるときに徐行して「止まる判断」もできている
巻き込み事故を防ぐ最後の砦は「止まれるかどうか」。
歩行者や自転車に気づいたら、しっかり止まれる速度で進入していますか?
急いで左折しようとすると、思わぬ事故につながります。
→ 1つでも「×」がある方は、巻き込みリスクがあります!
✅ チェックが不安な方は、右左折特化型の出張講習で「事故を防ぐクセ」を身につけましょう。
【巻き込み事故が不安な方へ】左折が怖いペーパードライバーのための心理対応型講習|よくあるご質問(FAQ)